Bearbonesのビーコンライトを購入してから2年以上経ちました。
概ね気に入っていて、キャンプでは毎回使っていますし、コロナで外出を自粛している最近は自宅でのプチBBQなどで大活躍しています。
本記事では、前半で簡単に使用してみたレビューを書き、後半では最近やってみたバッテリー交換について説明します。
結論から言うと、バッテリー交換で最大照度での点灯時間が5時間になりました。
使用レビュー
既に使用しているし、バッテリー交換にしか興味ないって人は飛ばしちゃってくださいね。
Barebones Beaconって?
簡単に言ってしまうと、アメリカのBarebones Living社が販売する、充電式の小型LEDランプです。
ぶら下げて使うこともできるし、自立するので据え置きでも利用できるという利便性に加え、そのレトロ調のデザインが素晴らしく、いまではどこのアウトドアショップにいっても見かけるくらい人気のある商品です。
サイズ・重量
サイズは高さが約34cm(カラビナを含まず)で傘の一番張り出した部分で直径約9.5cm程です。
重さは約290gでした。
スちょっと大きい&重いです。
傘の部分が金属製だったりとか、設計思想がおそらくデザイン重視なので仕方ないところではありますが、欲を言うともう一回りか二周り小さくて軽かったら理想的だと感じます。
サイズ | 高さ 約13cm 直径 約9.5cm(最大部) |
---|---|
重量 | 約290g |
ところでこの実測値ですが、ネットの至るとこで見る数字と結構違うんですよね。
ちょっと調べてみたところ、代理店であるA&FがやっているBarebonesの日本公式サイトに記載されているスペック値が以下のようなものでした。
- サイズ : H15.2XW7.6cm
- 重量 : 127g ← <2021.12 追記> 少なくともともこれは公式サイトの間違いではないかと思います
うーん、これってひと回り小さくて軽いなぁ。いいなぁ。
もしかしすると、僕が購入した後にモデルチェンジして小型・軽量化したのかもしれません。いいなぁ。。。
<2021.12 追記>店頭で現物見て確認しました。持った感じだと僕が所有しているものと変わらないです。少なくとも127グラムっていうことはないと思います。公式サイトのスペックは間違いだと思います。
いずれにしろ、本記事の内容は、僕がたしか2019年に購入したビーコンライトに対するものとなっています。
デザイン・質感
ここはかなり僕の主観がはいるところですが、デザイン・質感ともに非常に良いです。
デザインについては言うまでもありませんね。ビーコンライトがここまで人気商品になったのもデザインによる面が大きと思います。
傘の部分は金属製で、デザインも含めてレトロ感がなんともいい味を出しています。
ホヤ(ランタンだとホヤだけど、この場合もそれでいいのかな? 透明の部分です。)は、近くで見ると安っぽいプラスチック成形なのですが仕上がりはとても良く、近くで見なければ高級感すら感じさせるものです。
カラビナも含め作りはかなりしっかりしている感じです。落としたりとかしなければ物理的に壊れてしまうこともなさそうに見えます。
価格がそれなりにすることもあり、全体的に非常にきれいな仕上がりで、所有するにしても使用するにしても、満足感は高いです。
明かりの具合は?
(すくなくとも最新のカタログでは)最大220ルーメンとのことです。
実際に使用してみた感じでは、このサイズの照明としては十分すぎる明るさだと思いました。
特に明るさを感じるのは、ぶら下げて使うときです。構造上、真下も照らすことができるのでテントやタープの天井から吊り下げて使うとかなり明るいです。
僕は暗い食卓があまり過ぎでないので、キャンプのときでも食事中はテーブルは明るくしたいのです。
なので、上の写真のようにはタープの天井からビーコンライトを2つぶら下げて使っています。同じ明るさでもテーブルを上から照らすと影があまりできないこともあり、すごく見やすいです。料理も美味しく見えますよ。
ビーコンライトの特徴は自立することにもあるので、もちろんテーブルにおいて使うこともできます。
ただ、ぶら下げて使うのと比べると明かりが広がる範囲もみやすさ(テーブルに置くと影ができやすい)も全然違います。
自立するという特徴は、ちょっと移動してその辺にポンと置いて使いたいような場合にかなり重宝します。
たとえば、炊事場に用ができたとき、ぶら下げていたランプを持っていって炊事場のそのへんにポン置きして周囲を照らしておくことができるんです。
光の強さは調節可能なので明るすぎる場合や、バッテリーを長持ちさせたい場合には暗くして長時間使うこともできます。
僕の場合、夜の食事中は最大の明るさ、テントに持ち込むときはMAXにすると明るすぎるので暗めに調整して使っています。
そして、これはあえてそうしているのか、そうなっちゃっているのかわかりませんが、照らされた明かりの像が一様ではありません。
ホヤに凹凸があるので、この写真のような模様(配光のムラのようなもの)が出ます。
LEDランプは光にゆらぎが出る燃料系のランタンよりも無機質になりがちですよね。ビーコンライトをタープにぶら下げて使うとランプの揺れが程よい光のゆらぎとなり、なんとも言えない癒やしになるんです。これは結構良いですよ。
電球色の色味(上の写真では白っぽく見えますが、実際にはもっとオレンジがかって見えます)も多くの人の好みに合うと思います。
ぶら下げ式のランプも最近は中国メーカーの安いやつが出回っていますが、白っぽすぎる色味のものが多いんですよね。。
価格
僕が購入した頃は、まだ入荷されてもすぐ売り切れちゃう感じだったので、確か定価(6,000円くらい)で買いました。
最近はネットならちょっと安く買えるみたいですね。
単純にこの明るさのLEDランプということだけを考えると、中国メーカー品などにもっと明るくて安いものがありますし、逆にスノーピークのほおずきみたいにこれより暗くて高いものもあります。
あとは、細かな機能(ポン置きできるとか、明るさ調整のしやすさなど)や質感・デザイン性等からすると、ネットでの実勢価格3,500-4,000円程度っていうのはかなりリーズナブルなのではないかと個人的には思います。
あえて不満な点を言うと
いいところばかり書いてもレビューの意味はないので不満点も書いておきますが、少なくとも僕にとっては「総合的」な満足度はかなり高い製品です。
ここで述べるマイナス点よりもプラス点のほうがずっと高いです。
バッテリーの持ち時間が少ない
明るいのだから仕方ないことなのはわかっていますが、点灯時間が短いです。
※ これが、後半で説明するバッテリー交換の理由です。
カタログ値では、フル充電からHiモードで3時間、Midモードで5-6時間の連続点灯時間です。
僕の場合、調理・食事中は最大照度(Hiモード)、それ以外は多分Midモードくらいで使っていますが、これだと1泊しか持ちません。
2泊しようとすると途中で消えてしまいます。
※ このランプは徐々に暗くなるのではなく、力尽きたら突然消えます。
僕の場合、再充電無しで2泊できれば言うことないです。
USBケーブルはイラネ
USBから充電できるのは良いのですが、充電のためのUSBケーブルが本体から生えており、取り外すことができません。
通常の使用時はうまいこと格納できるようになっているので問題ないのですが、充電時には短くて使いづらい場合があります。
僕は、普通に充電用のUSB差し込み口だけつけといてくれればよかったと思います。
商品にはUSBの延長コードが付属していましたが、そんなものをわざわざ使うくらいならスマホとかの充電で使っている普通のケーブルを差し込むだけで済むようにしてくれたほうがずっと便利だと思います。
※ 他に使いみちのない延長コードなんて、どっかになくしてしまいましたよ。
バッテリー残量表示のLEDがダサい
なぜ青色 LEDにしちゃったのか? 明るすぎるし。
せっかくいい雰囲気のランプなのに、バッテリー残量を示す3つのLEDが青色なんです。まあ個人的な好みの問題なのですが。
この青く明るい表示は、このランプのデザイン、というか夜のキャンプにそぐわないものに感じます。
この表示は電球色とか、せめてオレンジ色くらいにできなかったか? そして、もっと暗くできないものかと思います。
頭上にぶら下げて使う分には、ランプ自体は目に入らないので全く気になりませんが。。
スノピのほおずきとの比較
気になる人は多いと思います。スノーピークのほおずきとどっちが良いのか?
ごく簡単にですが比較してみます。
僕は、ほおずきを自分では所有しておらず、旧モデル(基本性能は同じはず)をたしか2泊だけ使用したことがあるだけなので、もしかしたらフェアな比較になっていないかもしれません。
デザイン・サイズ
見た目という意味でのデザインはもう個人の好みでしかないですよね。
僕はどちらかと言うとほおずきのデザインほうが好きかなあ。
サイズ・重量はほおずきの方にかなり歩があります。
ビーコンライト(実測値) | ほおずき(カタログ値) | |
サイズ | およそH13.5✕W9.5cm | H8.7✕W10.7cm |
重量 | およそ290g | 165g(電池除く) |
バッテリー(電池)を含めた状態で、サイズも重量もほおずきのほうがおおよそ3割くらい小さい・軽い感じですね。
手に持った感覚だとどちらも半分くらいに感じていましたが、形状的にほおずきは手のひらにしっくりおさまるせいで、よりコンパクトに感じるのかもしれません。
それと、大きな違いはカラビナの付き方です。
ビーコンライトは本体に直接カラビナが付いていますが、ほおずきはカラビナと本体の間に紐があります(長さ調整可能)。
見た目の問題であえて紐をつけているのでしょうが、普段ロープワークをしているキャンパーの人にとっては、ほおずきの紐はじゃまなだけだと思います。
実用性
どちらもぶら下げでもポン置きでも使えるようになっており、この点では一緒です。
大きく違うのは、照射範囲と明るさです。ビーコンライトのほうが圧倒的に明るくて照射範囲が広いです。僕の主な使い方(テーブルやテント内部の全体を照らす)ではビーコンライトの圧勝になります。
ほおづきの方は、まずLED自体が暗いです。スペック的には100ルーメンとビーコンライトの半分弱ですが、実感としてはもっと差がある感じです。
そして照射範囲もほおずきの方は狭いです。ちょっと言い過ぎかもしれませんが、スポット照明です。
ほおづきの側面の半透明の部分を、スノーピークでは「シェード」と呼んでいます(つまり光が広がらないようにするためのもの?)ので、あえて照射範囲を抑えてスポットライト的に使うようにしているということなんだと思います。
点灯時間ですが、最大照度の場合でビーコンライトは3時間、ほおずきは10時間と、ほおずきの方が圧倒的に長いです。(ビーコンライトが短すぎる。。。)
とはいえ、同じ明るさ(ビーコンライトをほおづきくらいの明るさで使う)ならさほど変わらないのではないかと思います。バッテリー(電池)の容量は同じくらいだし。
取り扱いについては、ほおずきのほうが良さそうに思います。重量があることもあり、ビーコンライトは気を使わないと透明のホヤなどにキズがついたり、下手すると割れたりしてしまいそうです。というか、僕は既にちょっとキズをつけてしまいました。
一方ほおずきはプラスチックの本体に柔らかいシリコンのシェードがついているだけなので、多少適当に扱っても大丈夫そうな感じです。
価格
価格について、貧乏性な僕の感覚ではほおずきはスペックの割に高すぎです。スノーピークだとわかっていてもやっぱり高い。。
ただ、物の価値なんてその人や用途によって大きく変わるものですからね。。。
ビーコンライトのバッテリーを交換
ここから、最近やったビーコンライトのバッテリー交換について説明します。
といっても、そもそもこのビーコンライトはバッテリーが交換できるようになっているので、ごく簡単なことなのですが。。
僕がバッテリーを交換した理由
これは最初に使ったときからちょっと物足りなさを感じていたのですが、先にも書いたように、キャンプでの僕のビーコンライトの使い方だとバッテリーが2泊持ちません。
1拍なら問題ないのですが、2拍目の途中でバッテリー切れになります。
そんなわけで、2日目にモバイルバッテリーから追加で充電をして使っていました。
まあ追加の充電をすればいいだけの話なのですが、最近ふとこのビーコンライトの点灯時間を測ってみました。
結果、フル充電後に最大の照度で点灯時間は2.5時間弱でした。2~3年前に2台同時に購入たもので確認したのですが、2台とも同じ時間(2,3分しか違わなかった)です。
カタログ上のスペックだと最大照度で3時間とありますので、実際はこんなものなのかもしれませんし、少しバッテリーがヘタってきているのかもしれません。
いずれにしろ、「これじゃあ確かに2泊は無理だな」ということがわかったので、バッテリーを変えて試してみようと考えたわけです。
ビーコンライトのバッテリー
Barebonesの純正バッテリーは割と簡単に入手できます。
ここで、このバッテリーの商品名が「18650 リチウムイオンバッテリー」っていうのが僕が誤解した原因です。
この時点で、「18650電池なら普通に売っているので、容量大きいのに取り替えれば長持ちするじゃん」って考えてしまいました。っていうか、普通はそう思いますよね?
ところが、Barebonesのバッテリーは一般的な18650電池に置き換えることはできません。
この理由は後に説明します。
交換したバッテリー
普通の18650電池は使えない
とりあえず、手元のビーコンライトのバッテリーを確認してみます。
確かに、サイズも18650電池くらいなものだし、「Li-ion BATTERY 18650 2200mAH, 3.7V」と書いてありますね。
ところが、一般的な電池とはここが違いました。
なんか普通の乾電池とは違う、のっぺりした形状です。
これって、写真にあるようにコンタクト(電極)面の近くにある極性を示す図を見るとわかるのですが、中心部分がプラス電極、周辺部分がマイナス電極になっているんです。
1つの面にプラスとマイナスの両方があるわけですね。
つまり、普通の18650電池は使えないということです。
※ 普通の18650電池は、片方がプラス、反対側がマイナスという標準的な構造です。
ビーコンライト側の接点をみるとこのようになっています。
真ん中の接点がプラス、左右二つの接点がマイナスということですね。
使えるかもしれないバッテリーがある
残念ながら、容量がイマイチな専用バッテリーしかないのかとあきらめかけていたところ、ナイスな情報を見つけました。
OLIGHT社の18650電池がビーコンライトのバッテリーと同じように、片面にプラス・マイナスのコンタクトがあるんです。
そして、上記のブログ主さん達は、実際に使えたということまで報告されています。
この電池ですが、以前はアマゾンで購入できたようですが、本記事執筆時点ではOLIGHTの販売サイトであるオーライトストアから購入することができます。
<追記> 2021年12月時点で、OLIGHTのちょっと容量が小さい(3200mAh)であればアマゾンでも販売されています。僕が使った3500mAhのやつはOLIGHT公式でしか販売していないみたいです。↓これは3200mAhのほう。本追記時点では楽天・Yahoo!ショッピングは転売業者みたいなのが高い価格で販売しているだけのようです。
ただ、AmazonでもOLIGHTでも価格は一緒だし、上のクーポンや新規ユーザー登録だけで懐中電灯がもらえるサービスをしていたり(期間限定かもしれません)するので、特にこだわりがなければOLIGHT公式で買うほうが良いのではないかと思います。
〈さらに追記〉
2022年6月確認したところでは、楽天のOlight公式ストア(商品サイト)で販売されるようになっています。
※ なぜかAmazonのOlight公式ストアでの取り扱いはありません。(2022.6現在)
僕の場合、OLIGHTストアでポチった2日後に届きました。
ビーコンライトは2つあるので、バッテリーも2つ買いました。2個入るケースに一つ入っています。
バッケージとか英語なのでちょっと心配しましたが、ちゃんとPSEマークが入っており、日本国内の完全基準は満たしているものでした。
ちなみに、右にある超小型の懐中電灯ですが、オーライトストアに登録しただけで無料でもらえたものです。
このサイズで150ルーメンとなかなかの明るさだし、驚くことにUSB充電式で防水仕様なんです。スゴい!!
上記のブログ記事からわかっていたことですが、サイズもBarebonesのバッテリーとほぼ一緒、端子の形状・サイズは若干違いますが、ビーコンライト本体側の接点はバネになっているので問題なさそうです。
交換手順
説明書はもうどこかに行っちゃっているのですが、適当にいじってみたら交換自体は簡単でした。
まず、傘の部分をちょっとひねって外します。
真ん中の円柱状の部分にバッテリーが入っています。この円柱は傘にねじ込まれているだけなので、回転させるとすぐに外れます。
このようにバッテリーが入っています。
バッテリーを入れ替えます。
このとき、プラス&マイナスの端子側が上になるようにします。
あとはこの円柱とホヤをもとに戻すだけです。
普通に使えた
まあ使えなかったらこんな長々と記事は書かずに一言で済ませているわけですが、OLIGHTのバッテリーにしても問題なく使えています。
※ 3回の充放電(充電とライト消えるまで点灯しっぱなしの繰り返し)だけでしか確かめていません。
明るさはもちろんBarebonesのバッテリーでもOLIGHTのバッテリーでも一緒です。少なくとも目で見てわかる違いはありません。
充電もとくに問題なくできているようです。
フル充電からHiモード(最大照度)での点灯時間は、ちょうど5時間ほどでした。
予想よりちょっと良い結果でした。僕の使い方ならちょっと余裕を持って2泊つかえます。よかった。
あとはこいつをどうするか。。
端子が特殊なので普通の充電器は使えないので、わざわざビーコンライトに入れなきゃ充電もできません。
OLIGHTバッテリーでは数回しか充放電してみていないので当面は予備として持っておきますが、OLIGHTで問題なければこれは使い道がない。。