感染症対策で、山小屋などの宿泊施設での使用が必須になるなどして、最近ちょっと話題の寝袋用インナーシーツですが、実際どのようなものが良いのか悩みませんか?
本記事では、格安で知られるNaturehikeのインナーシーツを購入・使用してみたのでレビューします。
結論から言うと、かなり気に入ってます。実際、僕は自宅のベッドでも毎日使っています。
インナーシーツとは?
寝袋の中に入れて重ねて使う、(通常は)薄手の生地でできた袋のようなものです。
通常は寝袋の汚れ防止や防寒等の効果を期待して使用するものだと考えています。
最近では感染症対策のため、山小屋などの宿泊施設でも使用を求められたりしているようです。
ちなみに、インナーシーツは「インナーシュラフ」と呼ばれることが多いです。
確かに、シュラフの中に入れて使うためのシュラフ(シュラフのインナーとして使うシュラフ)のようなものがあるにはあるのですが、多くの場合は薄手の生地で「シーツ(Sheet)」に近いですね。
↓ 確かにこれくらいになるとインナーシュラフのほうがしっくり来るかも。。
国内メーカーでは「インナーシーツ(Inner sheet)」と呼んでいるところが多いようです。
国外(英語圏)では「Sleeping bag liner」が多いみたいです。
コートなどで内側の薄い生地が取り外せるようになっているのを「ライナー」と言いますね。
それと同じライナー(Liner)です。
※ 辞書で調べてみたら「裏地」という意味があることをしりました。
多くの日本人が直感的に理解しやすいのは、やっぱり「インナーシーツ」ではないかと思います。
なので、本記事でも以降は「インナーシーツ」と表記します。
Naturehikeのインナーシーツにした理由
大きな理由の一つが「安いから」です。
家族の分もあるので今回3つ購入しました。あまり高価なものは買えませんよ。
なんて言いながら、最初はもっと高価なものに目をつけていたんです。
いま思えばこれ(Naturehike)でよかったと思っています。
インナーシーツの候補
Naturehikeのものを購入する際、他にも候補がありました。
と言うか、当初は他のものにしようと思っていました。
ここでは、それらの他の候補について簡単に紹介します。
SEA TO SUMMIT サーモリアクター
インナーシーツとしてはかなり知られているものだと思っています。
色々評判も良さそうなので、当初はこれにしようと思っていました。
購入するためショップまで行ったのですが、現物をみてやめました。
最大の理由は、自分の用途には「生地が薄すぎる」ということです。
反対側が見えるスケスケの生地です。
そのおかげで軽量だし、たたむとすごくコンパクトになります。
それでいて寝袋の保温性が最大8℃上がるとのことです。
温度のことはさておいて、この生地の薄さは、「寝袋の汚れ防止」の目的ではちょっと疑問に感じたのがやめた理由です。
見た感じだと汗を吸ってくれるように見えず、ほとんどそのまま寝袋まで行ってしまいそうでした。
呼気の結露防止の役にも立たなそうです。
ファミリー/オートキャンプで使うことを想定している我が家では、そこまで軽量・コンパクトにする必要があるわけでもなかったというのもあります。
モンベル キャンプシーツ
自分が使っている寝袋はモンベルだし、安いし、ということでこちらも考えていたものです。
こちらも現物をみて、特に欠点もないように見えました。
これをやめた積極的な理由は特にないです。
これを購入する前に、「ポイントがたまっていたときに楽天セールでNaturehikeのをお得に購入しちゃった」というのが理由です。
あえて言えば、モンベル製品は「モンベルショップじゃなきゃ売っていない」ことが多いのが原因になっちゃったわけですね。
※僕自身はモンベルショップで買う安心感は大きいとおもっていますが。
というわけでNaturehike
結果的には、ちょっと適当な理由なわけですが、購入したのがこのNaturehikeだったというわけです。
本記事執筆時点(2022年11月)だと2,500円を切っています。かなりコスパ良しです。
使用レビュー
サイズ・重さ
広げたときのサイズは約200 x 80cmと、身長175cm 標準体型の自分には十分なサイズです。
下の写真は寝袋(モンベルのバロウバッグ)と並べた様子です。
見てもわかるように、寝袋よりもむしろ広いくらいですね。
封筒型の寝袋でも違和感はあまりないのではないかと思います。
そして、これはNaturehikeの大きな特徴ですが、生地がかなりよく伸びます。
寝袋の中に入ればそんなに伸びても意味はないと思うのですが、実際このよく伸びる性質はすごく使い勝手がいいです。
例えば、これに入ったまま普通に座ることができますし、歩くこともできます。
大柄な人でなければ、中で着替えもできると思います。
それと、よく伸びるので出入りも楽なんです。
トイレに行きたくなったときとか、出入り口をビヨーンと伸ばしてすぐ出ることができます。
収納時のサイズは、およそ10 x 10 x 20cm程度、重さは収納袋を含めて360g(収納袋なしで約350g)ほどです。
収納袋はやや余裕があるので、ギュッと圧縮すればもっと小さくできるとは思います。
収納サイズ・重さに関しては、SEA TO SUMMITのサーモリアクターやモンベルのキャンプシーツよりひとまわり以上大きくなりますね。
使い心地
個人的には肌触りがなかなかいいと思っています。
主な素材はポリアミドという化学繊維のようですが、サラッとした肌触りです。
シルクのようだといったらちょっと言いすぎですが、綿とシルクの中間くらいかな?
通気性もいいのではないかと思います。
蒸れる感じは全く無いです。
暖かさも少しアップするように思います。
僕の感覚では、薄手の下着1枚分くらい違うかなってくらいです。
ただし、下着と違って体全体を包んでくれる感じなので、暖かさのムラがなくなるような気がしています。(気のせいかもしれませんが。。。)
手足の先などは結構違いを感じます。
先にも述べましたが、よく伸びるのがすごく使いやすいです。
寝袋に入る前、テントの中で過ごしているときはこれに入りっぱなしで過ごせます。
色落ちに注意
少なくともオレンジ色のインナーシーツは色落ちしました。
オレンジ色のインナーシーツを最初に洗濯機で洗った際、一緒に洗濯した白いタオルが薄いピンクに染まりました。
インナーシーツの色が薄くなったような感じはなく、ひどく色落ちするわけではありませんが、最初は他のものと一緒に洗濯しないほうが良さそうです。
ベージュ・グレーのものも一緒に購入しましたが、これらも色落ちしたかどうかはわかりません。
すくなくとも気が付きませんでした。
コスパを考えればかなりいいのでは?
Naturehikeのシンナーシーツは使い心地もよく、個人的には(自宅で使うくらい)気に入っています。
これで3,000円を切る価格は、かなりコスパ良しだと思っています。
あえて弱点を言うと、収納サイズと重量が登山用途では不利になることかと思いますが、自分が使うのはオートキャンプなのでそこは問題ありません。
ファミリーで使う場合、カラーバリエーションがある(5色?)のもいいですね。
自分のがどれだかすぐに見分けがつきます。
例えば僕が知り合いに聞かれたら「これはいいよ」って答えると思います。